「就職活動体験会」実施報告
2014-07-18 | 進路系行事

「就職活動は大変そう・・・」とは多くの高校生から耳にする感想です。では、そのメインとも言うべき面接ではどんな質問がなされ、求職者はどんな返答をしているのでしょうか。本校高校生の保護者と、就職活動を終えたばかりの本校卒業生をお招きして、面接の実態を見る機会を設定しました。

■ 第一部では、模擬面接をおこないました。

*面接官役  ・・・本校在校生保護者(人事職)
*新卒学生役 ・・・本校卒業生チューター
*オブザーバー・・・本校在校生

面接における質問事項10項目は、予め印刷して生徒諸君の手元に配布していましたが、多くの生徒が、戸惑いを隠せず、白紙の状態のまま、模擬面接を見学しました。一方、学生役にはその場で質問が投げかけられ、実際の面接さながらの緊張感が漂いました。

当日の質問内容は次のとおりです。

1.昨日一日の出来事、朝起きてから寝るまでを、簡単に教えてください。
2.ワールドカップを見て印象に残ったことと、その理由を教えて下さい。
3.AKB48の総選挙をどう思いますか?
4.これまでで、誰かと一緒に成し遂げた経験を教えてください。
5.これまでで一番つらかった経験、困難だった経験を教えてください。
6.尊敬する人とその理由を教えてください。
7.あなたの経験で、やる気が出たときのことを教えてください。
8.モチベーションが下がった時に、どのように対処しましたか?
9.多くの求職者の中で、あなたを採用するメリットを教えてください。
10.10年後どんな自分になりたいですか。

また、即興の追加質問として、「あなたの取り組んでいるスポーツ等の競技人口を増やすための、具体的な方法を考えてください」という課題が課され、アイデアを練る時間が与えられました。これには高校生も同時に参加し、さらに、呼びかけに応じて、4名の高校生が堂々と意見を述べてくれました。

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(左:模擬面接を見学する生徒たち 右:呼びかけに応じて、意見を述べる生徒)

■ 続く第二部の前半では、模擬面接における質問における学生役2名の評価と、質問の意図、評価基準が詳細に示されました。学生役の堂々とした態度に、高校生は圧倒されていましたが、面接官の解説を聞いて、その正統性を裏付けと合わせて、感心していた様子でした。
また、後半では、就労の実態が、有名企業の観点から示されました。

■ 参加したチューターの感想
(川上チューター)
就職活動を終えてからややブランクがあることに加えて大勢の学生の前で模擬面接を行うということでとても緊張したが、実際の面接と同じように「ありのままの自分」を出すことができたと思う。今回の企画は浜田先生企画のもと、大学受験を控えた高校2年生にとって自分の将来を考える上でも少しでもヒントになったのであれば嬉しい。自分としても大勢の前で自分の意見を主張する貴重な機会になったので機会があれば次回も是非参加したいと思う。ご協力いただいた保護者のお二方、誠にありがとうございました。

(榊チューター)
模擬面接を通して印象的だったのは、講師の方お二人が本当に学生の内面を探ろうとして下さったことです。質問の内容1つ1つが学生の本質にフォーカスしたものであり、その分自分自身を素直に表現することができたと思います。「自分がやっているスポーツの競技人口を外国で増やすには?」という質問の際、生徒が自分から意見を積極的に発言してくれていたのが卒業生から見てとても誇らしく、また自分も負けてられないなという気持ちになりました。今回生徒の参加は数十名となりましたが、次回、またその次の会と進むにつれてどんどん参加者を増やし、ゆくゆくは全校生徒が参加するようなものへと発展させてゆければなと考えています。今回講師として協力して頂いた保護者のお二方に深くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

■ 高校生へのメッセージ

(川上チューター)
今回のキャリア研究会は佼成学園を卒業した後の自分の姿をイメージする機会になったのではないでしょうか。実際に社会で活躍されている保護者の方にも協力して頂き、今後の取り組みや大学生活で頑張ったことが社会で反映されることを肌で実感できたと思います。高校時代にも大学時代にも何か一つの物事に集中して取り組むことが今後の人生に生きてくると思います。1年後に控えた受験、そして後の大学生活に全力で取り組んでください。応援しています!

(榊チューター)
今回の内容はあまりピンと来なかった人もいたかもしれません。ただこうした貴重な経験をした学生と、そうでない学生とでは就活をする上で、延いては将来を考える上で大きな差があると思います。また研究会の中でも何回か申し上げましたが、学生生活の中で何か一つ、これだけは頑張った!と言えるものを追求して下さい。部活でも趣味でも何でも構いません。それは誰も馬鹿に出来ませんし、大きな財産になると思います。実際就活をしていても、そうしたものがある人はやはり結果を残しています。とは言ってもまずは大学受験。将来のこと、受験のこと、何か不安なことがあればいつでも相談に来て下さい。進路指導室で待っています。

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