こんにちは。チューターの部屋 編集長 はぎわらです。今日は昨日とはうってかわって夏晴れのような日になりました。 午前中は学校だったのですが、終わって外に出たとたん外はまさに夏!で、いったい昨日の冬のような天候は何だったんだ、という感じです。 |
そんな夏も近づく中間考査2日目ですが、さきほど自習室前にチューターの紹介シートを掲示しました!
春から新しく着任した5人も含め、15人全員の顔と名前、得意分野などがわかるようになりました。
このシートを見て、気になったチューターがいたら是非気軽に声をかけてみてくださいね。
さて、今日は気になっている入試があるのでそれについて少し書きたいと思います。
私の所属している明治大学 情報コミュニケーション学部では来年から「情報」科目を取り入れた入試をスタートするということで、その模擬問題が昨日ホームページにアップロードされました。
この入試は一般選抜入学試験「B方式」と呼ばれ、外国語(英語)・情報総合・数学の3教科で試験を行うものです。入試科目といえば通常国語や地歴、物理といったものがよく登場しますが、「情報」が登場するのはなかなか珍しいように思います。
なぜ今回このような入試を行うのか、ということですが大きく二つの点を挙げて、聞いた話などを総合しながら考えてみました。
1.「理系」よりの学生を集めたい
従来情報コミュニケーション学部(以下情コミ)では、文系の科目を中心にした入試編成が行われていました。入試科目で数学が選択可能なことなどから、理系の学生もそれなりにはいるのですが、どうしても文系の学生の数が多くなり、「情報」分野や理系に強い学生の数が少なくなっているようです。
情コミでよく言われるコンセプトの一つとして「多様性」があります。経済学から、人文学、社会学、生命学、哲学と言った「多様」な学問を、そこに所属する学生の「多様」な性格、活動、思考を認め受け入れていくことが重要視されています。
今回の「B方式」入試では、「情報」分野や理系に強みを持つ学生を受け入れて、情コミの「多様性」をさらに増していこう、という狙いがあるのかもしれません。
2.「情報」という教科・科目の活性化
高校における「情報」という教科は直接大学入試に直結しないため、ウエイトが低く置かれている、という話があります。
ですが、今回入試科目に「情報」を取り入れることで、直接入試に直結するようになるので重点が置かれるようになるのではないかという期待があります。また、このような実験的な試みや刺激を与えられるのも明治大学という大学ならではともいえるでしょう。今後ほかの大学も追随し、「情報」の入試が増え、「情報」の教科が盛り上がってくるかもしれません。
また、情コミでは「情報」の教職免許を取得することができます。
「情報」の教科でコンピュータの具体的な操作などが中心に扱われ、情報を扱う知識についての教育が不十分だという声があります。
情コミでは、情報の具体的な扱い方よりも、情報を扱うための知識に重点を置いた学びが展開されています。こういった環境の中で自分の学びを広げ、教職免許を取得し教壇に立つ。そんな学生が増えれば、「情報」の教科教育に関する問題点も解消されていくことでしょう。
最後に入試に向けてどのような勉強をしたらよいのかについて軽く触れておきたいと思います。
模擬問題1だけを見ているので指摘するには不十分かもしれませんが、情報に関する具体的な知識よりも、情報のとらえ方や考え方のスタンスが問われているように思えます。知識に関する勉強も必要ですが、多面的に物事を観察し、考えるトレーニングが必要でしょう。模擬問題ではありますが、入試問題にも学部からのメッセージが込められているように思えます。
この「情報」入試、および情報コミュニケーション学部、に興味があるという生徒は是非はぎわらまで声をかけていただければと思います。
本当に情コミはおもしろいところなので、そういった楽しさを伝えたいですし、この入試で情コミを目指してみたいという生徒がいれば、是非ともサポートしたいとも思っています。
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