進路指導部主任から
2012-04-02 |
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「行学二道」の進路指導 進路指導部主任 西村 準吉 |
佼成学園の進路指導部は中高6カ年の学習・進路に関わる様々な活動を運営している部署です。日々の授業から始まり小テストや定期考査、模擬試験や総合学習に至るまで多岐にわたる学習活動全般を見渡して、生徒の未来への歩みを支援しています。つまり、校訓である「行学二道」の「学」にまつわる部分を主につかさどっていると言えます。けれども、「行と学とは、車の両輪の如く、鳥の双翼の如き」と校訓が語るように、生徒の学びに関わる活動はけっして学びだけで成立するものではありません。
本校の進路指導では「大学受験は充実した学校生活の延長にある」ということに重きを置いています。大学受験を学校生活から切り離された特殊な試練ととらえてしまえば、たとえ志望校に合格したとしても、それは貴重な青春時代を切り売りした結果に過ぎません。そうではなく、充実した学校生活を送る中で真摯に学習活動に取り組むことで自ずと自分の未来が開かれるという姿勢こそが、理想的な姿なのではないでしょうか。本校ではほとんどの生徒が大学受験という形を取りながら将来への足がかりを築いていますが、その根底にはこうした「行」と「学」の確かな連続が横たわっているのです。
高校時代剣道に明け暮れながら東大に合格した生徒や、高3の文化祭でも吹奏楽部の部長として楽器を吹いていながら現役で一橋大に合格した生徒などはその恰好の例でしょう。生徒会長がAO入試で北海道大学に、地学部の活動を活かして千葉大学に公募推薦で合格した生徒の道のりも、まさに佼成学園の特長を存分に活かした進路であったと言えます。また、今春の卒業生は高3まで部活動を続けた生徒が続々と難関大学に合格を勝ち取りました。こうした例は挙げればきりがありませんが、いずれにせよ、本校では学校の様々な活動が大学受験を支えていることは間違いありません。それこそが「行学二道」の進路指導なのです。
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