佼成学園では高校3年間で5回の学習合宿が実施されますが、今回の「トップレベル合宿」
は初めての試みで、高校1年生の中から選抜された精鋭たち13名が校内・団参会館に集い、
寝食を共にしながらハイレベルな学習に取り組みました。
今回の合宿では単に勉強をするだけではなく、もっとスケールの大きい「学び」を志向しました。
難関大学を目指すにしても「その先に何があるのか?」を探ることが今こそ重要なのではないか。
東大・京大などの最難関大学を卒業して現在社会の最前線で活躍している方々6名をお招きして、
トークセッションを行った後、ワークショップや懇談会を行いました。
舞台はもちろん今年度設置されたラーニングコモンズ「学びの泉」。
「何のために学ぶのか?」「いかにして学ぶのか?」
こんな根源的な疑問をぶつけながら自らの現在について問い直す姿は真剣そのものでした。
その他にもiPadを使ったe-ラーニングの説明や夜間学習、「無人島に何を持って行くのか?」という
問いを手がかりに大いに議論が沸騰した国語特別プログラムなど、盛りだくさんの企画は
日頃近視眼的な目標にとらわれがちな生徒たちにとって大いに刺激的だったようです。
高校2年生・冬の学習合宿が始まりました。佼成学園が冬に学習合宿を始めて、今年で3年目。
高校3年生が受験シーズンに入り、いよいよ高校2年生も「受験生」と呼ばれるようになるこの時期に、合宿を行うのには受験生としての自覚を持たせるという特別な意味があります。
その思いに呼応するように、今回は100人近い生徒が合宿に参加。学年全体に共有される受験への意識の高さを感じさせました。それは学年を重ねるごとに高まっていています。
そんな合宿の一日目となった本日のメインイベントは「大学受験への道しるべ」。
受験生としての自覚を持ち始めるこの時期に、一年後に迫る大学受験へ向け、志望校に合格するためどのように勉強していくかの詳細な計画をつくります。いわばそれは、受験の世界を渡り歩くための「自分だけの地図」。計画を作るときには、勉強だけでなく、部活動での大会の予定など、勉強の他にある生活のことも考慮に入れます。中には、受験勉強が本格化する4月に「破局」と予定を立てていた生徒もいたりいなかったり(笑)。
しかし、いざ計画を立てよう、と言ってもまだ大学受験に向けてのプロセスや学習の進度、そして志望校合格に必要な学力と準備について、わからない点も多くあります。
そんな時彼らをサポートするのが、主にチューターです。卒業生で、一般受験を経験したチューターが、一人ひとりの状況に耳を傾け、自らの受験の世界を渡り歩いた経験を元に大学受験に向かうイメージやそれに当たってのアドバイスを伝えます。そして具体的な問題集や勉強方法も場合によっては提案し、生徒を受験の世界へと適切にナビゲートしていきます。
そしてあっという間に1時間経ち、イベントの終了時間を迎えます。この時点で計画を完全に書き終えた生徒は少ないようでした。
しかし、それは生徒たちが怠けていたというわけではありません。むしろ、彼らは自分なりの受験の渡り歩き方を真剣に考えていたということの現れなのです。
そのような先生からのことばで、この場は締めくくられました。彼らは明日の夜までに計画を引き続き検討し、完成させます。
受験生として、大学受験の世界を目的地へ向け、渡り歩く。その歩みは、正しい方向に向かい、着実に目的地へ近づくものでなければいけません。
その第一歩として、今日のこのイベントが役に立ってくれれば良いと思います。
本日は総合的な学習の時間を各学年で実施しています。
中学3年生は現役大学生であり、佼成学園の卒業生でもあるチューターから話を聴き、自分の大学受験や将来について考える機会をもちました。大学生にとっては朝早い時間かもしれませんが、重田チューター・小西チューターの2名が後輩のために来校し、話をしてくれました。
重田チューターは佼成学園に中学で入学した頃、成績は学年160人中の136位。学年の中では最下位に近い成績だったそうです。しかし、今ある勉強を着実にやっていこうと決意し、実行した結果、佼成学園を卒業する頃には学年で6位に。無事上智大学へ進学し、語学を勉強したいという夢を叶えました。「今の段階でどんな順位でも関係ない、と今言えると思います」と彼は話します。
そんな彼は来年から教育に関する会社で働きますが、大学に入っても中学時代の勉強が役に立っているようです。「チャンスを広げるために勉強は大事。今やっていることは次の可能性に繋がる、メリハリを持って一生懸命やって欲しい」とエールを送りました。
次は小西チューター。彼は中学時代は決して良い生徒ではなかったと言います。しかし、勉強はちゃんとやっていたようで、高い成績を維持。
無事に早稲田大学に入学し、今となっては勉強をやっていて良かった、と話します。
彼は3年生で大学卒業後の進路を考える時期になりました。そんな彼は、進路をどのように考えて行けば良いか、と言う質問に「挑戦することでどんなこともプラスに働く。現状維持することは後退だ。」と話し、エールを送りました。
短い時間の講演でしたが、ひとつでも参考になったことはあったでしょうか。
佼成学園は毎日大学生の先輩であるチューターが誰かしら勤務しています。
普段でも、大学に関する話を聴きたいときは是非気軽にチューターへ声を掛けて下さい。
記事ページ
11月は近年恒例となった高校2年生の「夜講習」。
「夜講習」とは部活生などでなかなか講習に参加できない生徒や、夜遅くまで学校に残って勉強している生徒のために設置された、18時過ぎから行われるイベント的な講習です。例年秋に実施しているのですが、すでに外は真っ暗になっているため生徒も先生も一種独特の非日常感に包まれます。
この日は高橋先生による最後の英語の講座が実施されました。遅い時間にもかかわらず、多くの生徒が最後まで頑張っている姿を見ると、受験生もうかうかしていられません。佼成学園の補習の伝統は着々と確かなものになってきました。
記事ページ
新高校2年生の学習合宿が3/10~12まで2泊3日で実施されました。場所は立正佼成会青梅錬成道場。これまで多くの学年が、青梅の道場で合宿を行い、学力の増進やモチベーションの向上、仲間との連帯を深める機会となってきました。今年の新高2の参加者は、なんと史上最多となる100名超。春の陽気と冬の名残が入り交じる不思議な気候の中、熱気を帯びた合宿が展開されました。 様々な活動の中で、今回の目玉は二日目夜の座談会。生徒たちは自分現在の状況や今後の学習について、3名のチューターと2名の卒業生、そして多くの教員が机を回る中、班ごとにワークシートを作成しました。広い講堂には多くの生徒が自分の目標を確かめ合ったり、今後の生活に思いを馳せたりしながら、チューターの先輩達にナビゲートしてもらっていました。
入浴後も廊下に開架してある赤本や問題集の周りに人が集まり、ちょっとした受験談義が始まりました。まだまだ、夢は遠くにあるかもしれませんが、この合宿そのものが貴重な第一歩であることは間違いありません。新高2の今後も楽しみです!
記事ページ
本日、いよいよ今週末に迫ったセンター試験に向けて、高校3年生対象のセンター試験壮行会が実施されました。今年で四年目を迎えたこのイベントは、センター試験のみならず大学入試に臨むための言わば「出陣式」でもあります。先生方が最後のアドバイスと激励の言葉を述べ、生徒の決意表明を行います。
榎並校長
「私の好きな言葉は「人事を尽くして天命を待つ」です。皆さんも今日までのことは、「しっかりやれた」と思って、自信を持ち、実際の試験において「人事を尽くし」てください。皆さんの健闘を祈ります」
記事ページ
12月11日~13日まで高校2年生の学習合宿が行われました。佼成学園の学習合宿。学校の施設を使い、卒業生と教員がサポートするという、ここ数年で作り上げてきた「手作り」の合宿の様子をお伝えします。史上最多となる115名の生徒と、チューターを含む卒業生18名が参加するという大盛況の合宿は、「2014年春」の栄冠を大いに予感させるものでした。
第1日目
開会式では学年主任・阿部先生の挨拶では「学ぶこと」の本当の意義が語られ、続く西田先生からは合宿の意義について「学習合宿で得たきっかけをその後の学びに生かす」という本質的なところに話が及びました。生徒による開会宣言は木村君、高らかに決意表明をしただけでなく、全員で肩を組んで学園歌を歌うことを呼びかけました。受験は「団体戦」という意識が早くも芽生えているようです。
この日は問題演習と解説、自学自習というメニューで、会場となった第二多目的ホールには緊張と熱気に包まれる中、おのおのが自分の問題意識をもって学習に取り組んでいました。
夜の企画は「大学受験への道しるべ」というワークショップ。高校2年の現在から来年度の受験に至るまでの道のりを、学校行事や自分の生活の予定に当てはめながら、学習計画を立てていきます。この時アドバイザーとなるのが卒業生のチューターです。今回の合宿は参加者も多かったため、チューターだけでなく多くの卒業生に来てもらいました。卒業生達は自分の受験生時代の経験を元に、生徒達の学習計画に耳を傾け、それぞれに適切なアドバイスをしていきます。会場には学習参考書コーナーも設けてあり、必要に応じて実際に問題集や参考書を手にとって、学習の方法を指南します。その姿はまるでマラソンの伴走者のようです。あっという間に90分が過ぎ、生徒達は自分が何をやるべきか、そのゴールまでの道のりに確かな手応えを感じていたようです。
宿泊は学校の隣にある団参会館という施設。チューターが見守る中、夜間学習にも多くの生徒が訪れました。
第2日目
朝6時半から早朝特訓です。文系は古典、理系は数学に分かれて行いましたが、有志参加にかかわらず多くの生徒が朝日を頬に浴びながら一生懸命学習に取り組んでいました。
この日も問題演習と解説、そして自学自習が続き、そして「英熟語道場」という企画(ちなみに採点も卒業生が手伝ってくれました。感謝!)。まだ勉強に慣れていない生徒は目をこすりながら必死で自分の課題に取り組みます。途中で力尽きる場合もありましたが、そんな経験こそが今は重要です。来年の今頃は恐らく1日12時間くらい勉強していることでしょう。
この日の夜もチューターや卒業生が大活躍。「英語の学習法」「モチベーションアップ」「大学生活」「学習法全般」などの各テーマに応じて教室を分け、それぞれ数名の卒業生が講演を行ってくれました。熱心にメモを取りながら、生徒達は卒業生に自分の未来を重ね合わせていたようにも見えました。
友人と語らい、束の間の休息を取るとともに、前日の「大学受験への道しるべ」のワークシートを全員で共有する場を持ちました。卒業生達に相談をしながら、それぞれの目標大学が書かれた学習計画をシェアすることで、「これから何をなすべきか」が確かなものになっていくようでした。宿泊施設に戻ってからは恒例の懇親会。
宿に戻ってからは、川上チューターを中心に中央広場で深夜の語らいが行われているところに、一人、二人と人が集まり、尽きせぬ話をしていたようです。
最終日
この日も問題演習と自学自習が行われ、閉会式では英熟語道場の表彰式。合宿での「具体的な成果」が目に見える形で共有できたことの意義は小さくありません。受験は競争。でもそれはみんなで健闘を讃え合う健全な競争です。そして今回英熟語道場の優勝者(4名)の一人は奇しくも開会宣言を行った木村君でした。
今回の合宿は想定外の大人数でしたが、結果的には大成功。もしかしたらこれが「伝説の合宿」になるかもしれません。そうなるかどうかは、やはり今後高校2年生がどれだけ本気で学習に取り組めるかにかかっていると思います。大いに期待しています!お疲れ様でした。そして卒業生の皆さんも本当にありがとうございました!
記事ページ
NPO法人NEWVERYが主催する、平日の大学の授業を高校生が受講して進路を考えるきっかけにする「Weekday Campus Visit 」という企画が今年の10月から始まりました。コーディネーターは進路プロデューサーの倉部史記氏。今回は、11月23日に立教大学経営学部の授業を受講できるということで、佼成学園からも高2生3名が参加させていただきました。オープンキャンパスではなく、大学の言わば「素」の姿を見る機会というのは実に刺激的で、参加した生徒は一様に大満足だっということを語ってくれました。
Q 今回の企画に参加しようと思ったきっかけは?
山本君:オープンキャンパスとは違った雰囲気を味わってみたいと思いました。
岡本君:僕は経営学部という学部の内容に興味があったからです。
橘君: 僕の場合は今回の立教大学そのものに興味がありました。
Q 実際に参加してみていかがでしたか?
山本君:めちゃめちゃ楽しかったです。大学の授業は、先生が教壇に立って話すだけというイメージだったんですが、実際はそうではなく驚きました。オールイングリッシュの授業もあったので、自分の英語力の無さにも気づきました。あと、女子が多くて元気がよかった。(笑)。
岡本君:ディスカッションの重要性を感じました。ゼミのディスカッションではいろんな意見が出ましたが、そういう場で自分の意見が言えたり、議論をまとめたりする力が必要だと思いました。
橘君:英語の授業のレベルがとても高くて驚いた。ネイティブと普通に議論しているし、TOEIC900点以上が30名以上もいるというところにもびっくりしました。それから、自分の思っていることを表現できないのはダメですね。
Q 今後の学校生活への心構えに変化はありましたか?
山本君:自分はまだまだだと危機感を感じる一方で、学部の授業が自分が思っていたのとは違う魅力的なものだったので、そうした大学の風景のようなものに希望を感じました。
岡本君:ゼミの授業を通してコミュニケーション能力の大切さを感じました。自分でもこれから意識していきたいと思います。
橘君 :本当にモチベーションが上がりました。今回の立教大学も素晴らしく楽しかったんですけど、他の大学も是非見てみたいですね。また機会を作ってください!
現在、大学選びや学部・学科選びというのは非常に難しい時代になったと思います。だからこそ、そもそも大学とはどういう場所なのか、自分が何を学びたいのかということを自分の目で見て考えることが必要なのだと思います。本校の進路指導は「充実した高校生活の延長に大学受験がある」というのがモットーですが、その高校時代を更に充実させるためにもWeekday Campus Visit という企画は実に有効な手段だと感じました。コーディネーターの倉部さん、立教大学の先生や学生の方々、本当にありがとうございました。
記事ページ
Copyright (C) 2010-2018 KOSEI GAKUEN Junior & Senior High School