高校3年生の受験勉強が佳境に入る中、高校2年生も負けてはいません。通常講習とは別に「夜補習」が行われました。
現大学3年生の学年が高校2年時だったころ、受験を意識し始める秋に入って運動部の生徒から「一般受験で大学に行きたいのですが、部活が終わってからでは講習に参加できません。何とか部活が終わってから受講できる講習をしてもらえませんか?」という要望を受けたことがきっかけで「夜補習」は始まりました。その学年では30名~40名の受講者が集まって大いに活況を呈したのですが、その時の運動部のメンバーは軒並み一般受験で上位大学に合格していきました。
本日実施された英語の講習も30名近くが集まり、大いに盛り上がりました。冷たい雨がちらつく真っ暗な窓には集中して授業を聞いている「次期受験生」の姿がありました。来週は国語、再来週は数学の講習が行われます。
「授業」「講習」「夜補習」というサイクルは、来年の受験生活の模擬体験にもなるでしょう。今回参加できなかった生徒も是非「夜補習」の醍醐味を味わいに来てください!
記事ページ
9月8日(土)、ハイアットリージェンシー東京において佼成学園高等学校第52期生の「成人を祝う会」が催されました。このイベントは、先生方と卒業生が再会して初めてお酒を酌み交わしながら懇談するという機会を作ろうと、8年前から同窓会の方々が本校OBの先生方と協力しながら作り上げてきたものです。小さな学校ながらアットホームな雰囲気に包まれている佼成学園らしい企画と言えるかも知れません。
今回の「成人を祝う会」は卒業生97名、旧担任副担任のほぼ全員を含む120名以上が出席するという盛大な会になりました。従来の案内はがきや電話連絡に加えて、今回はTwitterやFacebookによる連絡も駆使して、クラスのそれぞれの幹事たちが一生懸命に声をかけてくれたこともこれだけの人数が集まった要因です。また、部活や生徒会などを通じてマメに学校に顔を出してくれている卒業生が多かったということも忘れてはなりません。
体育会に所属している学生や留学中の学生など、どうしても都合がつかなった場合もありましたが、今後もこうした機会があれば是非参加したいという声が届きました。タイやカナダに留学している生徒とスカイプで繋がりながらの参加、ということも試みましたが、会場はWI-MAXが入らず残念ながら実現しませんでした。次の同窓会は世界中からの参加が可能になっているかも知れません。
およそ2時間というわずかな時間ではありましたが、それぞれに卒業以来の自分の足取りを再確認しながら旧交を温め、懐かしい先生方にも成長した姿を見せてくれました。話は尽きることがありません。大学に入って学問の面白さに目覚めたことを話してくれたり、高校時代とは全く違った部活で活躍している様子を聞かせてくれたり、在校中は女子と話したこともなかったような生徒が楽しそうに恋人と写っている写真を見せてくれたり…。
今回は同窓会の計らいで、就職活動の役に立ちたいと多忙な中を駆けつけてくださったOBの方の講話もありました。歓談の真っ只中のご挨拶になってしまったのは残念でしたが、それでも自分たちの就活をOBの方々が支えてくれるという気持ちは大いに伝わったことと思います。いずれ、この会が成熟していく中で、今回のように企業において活躍をされている方々の席上に卒業生が挨拶に出向き、就職活動のための名刺交換などができるようになる日が来る、そんな期待も感じられました。OBの皆さんにはこの場を借りて御礼申し上げます。
第52期生は、学校長も「印象に残る学年」というだけあって、実にバイタリティに溢れ、結束力のある学年でしたが卒業後もそれは健在で、多くのグループが二次会、三次会へと流れていきました。卒業生と朝までボウリングをした先生もいたということでした。翌日のFacebookには「こんな日が来るとは思ってもみませんでした」というコメントが残されていましたが、時は気づかぬうちに流れるもので、現在の在校生たちにも必ずこうした時間がやってくることでしょう。
「成人を祝う会」が学校という「ふるさと」への初めての凱旋になるという伝統が築かれつつあるようです。この会を企画してくださった同窓会の方々に感謝申し上げますとともに、第52期生たちの更なる活躍を祈っています。
記事ページ
7月10日に行われたシンポジウム「高校の学びは就活にどう生きるか」についてのまとめです。
企画の背景
まずこの企画を実施しようと考えたのは、3年前の卒業生の「成人を祝う会」という同窓会が中心となって行う行事のプレ・イベントを行いたいと思ったからです。「成人を祝う会」は、卒業生全員が成人を迎えて初めて母校の先生方とお酒を酌み交わし、同じ学舎にいた学生同士が旧交を温めるという企画で、もう何年も続いている恒例行事です。そしてこの機会を利用して、少し大げさな言い方をすれば進路指導部が「卒後教育」の一環として就職活動にまつわる情報交換の場を提供できないだろうかと考えたのです。それならば卒業生の保護者にも声をかけて、息子の就活について一緒に考えてもらおうということで後援会にも協力を仰ぎ、メールなどで声をかけていただき、企画の実現にこぎつけました。
高2総合学習とのカップリング
折しも、高校2年生の総合学習では「大学説明会」と銘打って、早稲田大学や明治大学など本校でも志願者の多い大学を多数お招きして、合同説明会を実施することになっていたのです。そこには大学のブースだけではなく「マネー相談」など保護者向けの企画も用意しており、来場してくださった高2の保護者の方に大学生の就活事情と高校の学びの接点についてのパネルディスカッションを聞いてもらいたいと考えたのです。そしてこの「大学説明会」と「パネルディスカッション」を合わせて「シンポジウム」という形にすることにしました。
ゲストの石渡嶺司さんについて
パネルディスカッションのゲストとしてお呼びした石渡嶺司さんとは、著作の感想をめぐってTwitterでやりとりしたことからお付き合いをさせていただいているのですが、今回の企画をお願いしたところ快諾してくださり、事前の打ち合わせにも来校いただき、話の展開をシミュレーションしました。大学ジャーナリストとしてだけでなく就職活動の専門家としてもメディアを賑わしている石渡さんは学生に対して非常に愛情深い方で、本校のパネリストに対しても時に厳しく時に優しく適切なアドバイスを送ってくれました。
卒業生のパネリスト
チューターとしても3年目を迎えた上智大学理工学部の秋山君、立教大学経済学部の羽田君は、共に現在就職活動を始めたばかりの大学3年生です。また、1年浪人して早稲田大学に入学した猪久保君は2年生から見た就職活動という視をパネルディスカッションに投じてほしいと考えました。
パネリストの教員について
本校英語科主任でパネリストを担当した小塩は、3年前の卒業生の国公立クラスを受け持ち、今回の3名のパネリストの担任でもありました。そして現在は高校2年の国公立クラスの担任をしており、まさに今回対象とした高2保護者と卒業生保護者の架け橋になる存在でした。また本校におけるここ数年の進路指導改革の立役者でもあり、そうした視点からも高校の学びと就活のあり方を横断的に見渡せる存在としてパネリストになってもらいました。
パネルディスカッション
〈就職活動の現在〉
このパートでは石渡さんに現在の就職活動事情について、基礎的なところから解説をしてもらいました。活動の開始時期、企業・業界研究の方法、大学の学部・学科による有利不利など、多岐にわたる視点から、現在の就職活動のあり方を俯瞰してもらいました。1980年代からの就職率の変化や大学進学率の推移などを追いながらの解説は、やはり私ども教員や保護者方々の経験してきた時代の就職活動の事情とは大きく異なり、非常に参考になりました。
〈就活を目前に控えた大学生の状況〉
就活目前というよりはすでにスタートしているという感じでしたが、理系の秋山君と文系の羽田君がそれぞれ自分の状況を語ってくれました。羽田君はインターンシップを就職活動の中の選択肢の一つとして捉え、企業への多くの入り口を模索しているとのこと、ただし厳しい現実を先輩からも聞いており、甘い認識は持っていないと語りました。秋山君は、企業の規模やブランドよりも自分の力が発揮される場所を探したいと考えており、大学院進学も視野に入れながら就職活動を始めたところということでした。
〈大学に入ってから就活まで〉
大学2年生の猪久保君にとっては元同級生の話はとても刺激的だったようです。また就職活動といってもまだ現実感がなく、それでも漠然と将来に向けて自分の可能性を探っているところだといいます。所属している「文化構想学部」という変わった学部が何をやるところなのかという説明の仕方や、タップダンスのサークル活動がどんな形で役立つのかなどを就職活動の現場でどういえばいいのか、など話題は面接を想定した具体的なところにも及びました。
〈高校時代にどのような力を身につけておくべきか〉
高校時代アメリカンフットボール部に所属していた羽田君は部活動に一生懸命取り組むことの重要さを述べていました。先輩後輩との関わりなど、多くのことが今でも役に立っているといいます。秋山君は、大学では野球のサークルに所属していますが、高校時代には合氣道で日本一にもなった経験を持ち、様々な分野に興味を持って取り組むことの尊さを語ってくれました。また、猪久保君は学生時代ずっと学級委員としてリーダーシップを発揮してきた経験を生かしていきたいと話してくれました。
担任だった小塩先生は彼らの話を聴きながら3名のパネリストの高校時代からの高い能力を認めつつも、その根底には、在校中に彼らが「遅刻をしない」「学級日誌を丁寧に書く」などという学校生活におけるごく当たり前のことを当たり前にできる力が備わっており、それが現在にも繋がっているのではないかと分析します。つまり3名のパネリストを見ても、日常の生活習慣を高いレベルで行えることが重要であり、それは校訓である「行学二道」の実践という形で確実に実っているのだということを話してくれました。
〈石渡さんのまとめ〉
就職活動に必要なのは何か特別な力ということではなく、「周囲の大人と話ができるか」「普通に文章が書けるか(エントリーシートのため)」「恋人と楽しい時を過ごせるか」などといった日常のふるまいそのものに表れると話してくれました。また、「インターンに落ちたからといって本採用でも落ちるとは限らない」、「ビジネス週刊誌などから少しずつ業界研究を始めればいい」、といった身近で着実な考え方を説いていたように思います。とりわけマスコミの情報に踊らされることなくしっかり足元を見据えて、一見無駄に思えるようなことも一生懸命取り組んでみれば、後から振り返ってみれば自分の力になっていたり非常に役立っていたりすることも多いはず、ということを力説していたように思います。
~シンポジウムを終えて~
会場となった音楽室には石渡さんが残ってくれたので、多くの保護者の方々が質問の列をなしていました。また、パネリストの大学生にも多くの在校生の保護者の方々が、「高校時代にどんなことをやっておけばいいですか」などという質問が数多く寄せられたようです。パネラーの羽田君によるパネルディスカッションの報告も併せてご覧下さい。
ご参加・ご協力ありがとうございました。
アンケート結果
シンポジウム「高校の学びは就活にどう生きるのか」アンケート
回答者数:27人
*全項目複数回答可
1 この企画を何で知りましたか
保護者会 22人 学校HP 1人 進路指導部HP 1人 知人から 5人 その他 2人
2 本日のシンポジウムはいかがでしたか。
大変満足 8人 満足 15人 普通 3人 やや不満 0人 不満 0人
・現実に沿った内容だった
・大変興味深い内容で楽しく聞かせていただきました。
・高校時代の大切な事、就職の現状などよく分かった。
・「具体的にどのような学びをすべきなのか」という話ももう少し聞きたかった。
・相談者の相談内容がわかりにくかった。
3 本日のシンポジウムの中で参考になった部分はどのテーマでしたか。
「就職活動の現在」 11人
「就活を目前に控えた大学生の状況」 12人
「大学に入ってから就活まで」10人
「高校時代にどのような力を身に付けておくべきか」 15人
以下は自由記述
・部活動の継続の大切さ。
・就職活動の手段は変遷していますが、企業が求める人材は変わっていないと思います。流行(推薦入試組は駄目など)に左右されないことが大切だとの思いを、本日強く持ちました。
・猪久保君の話はテーマに沿っていたし保護者受けも良かったように思います。
・現状の就活状況の厳しさを感じました。
・現役合格生だけでなく1浪生を混ぜていただいたことで話題が広刈りを持った気がして良かった。ただ国公立クラスだけでなく一般クラスの卒業生も参加されていたらさらに深みが増したのではと思います。
・ まずは大学受験を考える息子なので、学部による就活の違い等少し知ることができ、勉強になりました。
・ 本人とじっくり会話を持つことができていないので他の卒業生の様子を聞くことができて、大変良かった。
・ 大変参考になった
・ 就活の現在の状況を聞く機会があり、参考になりました
・ 大学生の生身の考えが聞けて良かった
・ サマーインターンシップなどの言葉からわかりませんでしたので、とても参考になりました。大学3年の長男にTELしたいと思います。不安な気持ちに光りをいただきました。ありがとうございました。
・ 大変ためになりました。ありがとうございました。先輩方の前向きな姿勢、立派な発言に感動しました。後に続いていけるよう、子供をサポートしていきたいとおもいます。不安な時代ですが、良い情報をいただいてありがたかったです。
・ 参考にさせていただける内容と思いました。ありがとうございました。
・ 卒業生のスピーチが大変参考になりました。
・ 卒業生の大学生活が詳しく聞かせていただき、楽しそうな反面、厳しい状況下で就活の不安など大変な時代だと思いました。
・ 現役の大学生の声を聞けて大変参考になりました。子供たちにもぜひ聞かせたい内容でした。
・ 大学生の生の声と状況と、大学ジャーナリストの現状が聞けて大変参考になりました
・ 全て満足いくものでした。参加させていただいて良かったです。ありがとうございました。
・ 現役合格生だけでなく、一浪生を混ぜて行った事で話題が広がりを持った気がしてよかった。ただAクラス(選抜)だけでなく一般クラスの卒業生も参加されたら、さらに深みがあったのでは・・と感じた。
・ 佼成学園で子どもが6年間学べて良かったと再度思いました。
・ 就活の現状を少しわかることができて良かったです。就活が終わった人の話もあればよかったと思います。
・ いろいろな立場の方のお話が聞けて良かったです。
・ 高校生活から大学、就活の話、色々参考になることを聞かせていただき良かったです。日々の生活をきちんとすることが大切だと改めてわかりました。ありがとうございました。
・ チューターの皆さんがしっかり自分の考えや意見が発表できている姿勢に感心しました。それぞれの立場では話してくれて参考になりました。石渡氏の話、まとめ方もとてもコンパクトで分かりやすく話して下さり、親としてどうあるべきか、どう関わるかを教えていただき勉強になりました。ありがとうございました。現役で進学されたチューターの皆さんは、とても自信に満ちていて、高校時代部活で培ったものが生きていると感じましたし、猪久保さんのように浪人という苦い体験がとても今後に生きている姿(考え方)を拝見して、素晴らしいと感動しました。又、石渡氏の話で全て無駄なことはなく、必要なことと感じました。
・ いろいろなタイプの先輩のお話を聞けて、自分の息子の生活に考え方の参考に出来た充実した時間でした。
・ 大学受験の関連するイベントを聞いてみたい。
・ 大学2年生・3年生の状況がよく分かりました。就活(社会人)の為にも高校時代の過ごし方の重要性が認識された。
・ 佼成学園で育った先輩達が立派に成長されていて頼もしく感じました。講師の先生の歯に衣着せぬ言葉の数にも良かったです。
・ 大学や学部を分けて、何回かに渡って実施した方が保護者のニーズに応えられるかも知れません。
羽田チューターからの報告
1.保護者からの質問や相談とそれに対する自分の回答(個人の特定を避けるため一般的な形に改めています)
「どのように部活と勉強を両立したのか?」
→生活リズムを変えた。部活で家に帰るのが遅くなったため、家に帰ったらすぐに夕食と入浴を済ませ、就寝した。朝は04:00に起きて勉強することを習慣にした。また、積極的に学校の講習には参加した。授業は必ず寝ないでしっかり受けた。その場で吸収していくという意気込みが必要である。
「子供のモチベーションが上がらない」
→自分は、「計画」によってモチベーションを高めた。具体的には、長期的な目標、中期的な目標、短期的な目標を設定する。例えばまず、「―大学に合格する」という目標を設定すると仮定する。これは長期的目標である。次に中期的な目標として、「―模試で偏差値―以上を取る」というノルマを設定する。すると、最後に短期的な目標として、この一ヶ月でこの参考書を仕上げなくてはならないなどと決まり、おのずと一週間、一日の予定が決まる。すると、予定を狂わすわけにはいかないという気持ちから、モチベーションは上がっていった。
2.パネルディスカッションを通してみての感想
大学ジャーナリストの石渡さんをお招きして、お話しした結果、自分の就職活動に対する価値観が変わった。まずインターンについては企業を知る一つの選択肢として使うべきだと言うこと、就職活動はあくまでキャリアの入り口であるという事が分かった。
3.高校の学びがどのように就職活動につながっていくのか
高校の学びは、大きく分けて2つあると思う。勉強面と生活面である。勉強面はもちろん就職活動をする際に学歴となって現れてくるという意味で部分的にだが重要になってくる。しかし、高校生活の中で、生活面こそとても重要な要素の一つではないかと思う。就職活動の中で、特に最後の面接で、「この人と働きたい」と思ってもらえるかが勝負だという。もちろん学歴も重要で、一定のものがないと勉強に対して真面目な姿勢で取り組んでこなかったと見なされる可能性がある。しかし、人間性はそれ以上に、一生涯を通してとても大切なもので、これは中学・高校の間に基本的に形成されていくと思う。自分の場合は、アメリカンフットボール部に所属していて、そこでチームメイトと築き上げてきた人間関係が自分の人格の形成に大きく寄与していると思う。部活動は、そのスポーツに対しての技術が身につくということは二の次で、人間的な成長こそが最も大切な要素の一つではないかと思う。社会に出てから求められるのは、「チームで動くこと」である。中高の部活動はその基本的な能力を身につける上でもとても学生にとって大切な経験ではないか。
記事ページ
本日、進路指導部企画の「浪人生ホームカミングデイ」を実施しました。この企画は、例年進路指導部を中心に「浪人生のケアをもっと学校でできたらいいね」などという意見が出ていたため、今年度初めて実験的に行ったものです。7月28日に予定していましたが、高校野球の西東京大会決勝と重なってしまったため延期となってしまったため、果たしてどれくらい集まってくれるかということが不安でした。が、蓋を開けてみれば26名の浪人生達が、それぞれの思いを胸に母校に帰ってきてくれました。
まず、昨年度高3進路担当の内山先生より激励の言葉があり、進路指導部主任からセンター・一般入試の出願書類についての諸注意やレクチャーが続き、その後は全員からの経過報告を聞きました。「浪人前半は順調でした」「予備校に行ったけど友達が全然できません」「英語が少しずつ伸びてきました」「予備校のアシスタントが元同級生で気まずかった」など、悲喜こもごもの様子を語ってくれました。
その後の懇談ではそれまでの孤独や不安を癒すためか、堰を切ったように自分の現状を語り始める生徒が少なくありませんでした。それでも表情は明るく、久しぶりに旧友達と会って安心したようでした。また、それだけではなく、来年のリベンジに向けてまだまだこれからが勝負だと気持ちを新たにしていたように見受けられました。最後はみんなで合格祈願の記念撮影をしました。
浪人生活は苦しいかも知れないけれど、母校の佼成学園は卒業生みんなのふるさとです。春に笑顔で合格を喜び合うことを約束して束の間の会を終えました。12月には願書の配布や出願指導と合わせて第2回を企画しています。佼成学園浪人生たちの頑張りからも目が離せません!
記事ページ
今年も三者面談研修を実施しました。この企画はこれまでも本HPで紹介してきましたが、春に実施される内容は現在の受験動向についての講演と、高3担当教員の面談シミュレーションを、受験の最前線にいる駿台予備学校のスタッフの方に講評してもらうというものです。教員が、生徒役・保護者役・担任役をそれぞれ交代で務めながら、三者面談のあり方を探るという研修は、何度やっても刺激的です。今年で4年目を迎えたこの研修は、本校の進学実績が安定的に高い水準に位置するようになった大きな要因でもあります。
秋には今年度の模試の動向を踏まえた実践的レクチャーも行われる予定で、生徒の未来をより輝かしいものにするための準備は今年も着々と進んでいます。
高3以外の先生方も積極的に参加してくれました | 生徒役、保護者役、担任役をそれぞれが担当 |
駿台予備学校竹内氏による講演も行われました | 一橋の商か経済の志望者に対する学習時間の配分のアドバイスです |
「明治大学を第一志望にしていますが、どんな入試方法や併願パターンがあるのか教えてください」という質問への対応です | 全学部入試やセンター利用などの情報を丁寧に説明しています |
記事ページ
本校では一昨年から「佼成アカデミア」という多目的な企画の中で、「東大に入ろうゼミ」という講座を開いてきました。本校は小さな学校ではありますが、それでも毎年東大志願者がいます。近年も現役での合格はなかなか叶わなかったものの、ここ3年で2名が東大合格を果たしています。そうした中で、今春東大理Ⅰに合格した神崎さんを講師に招き、久々に「東大に入ろうゼミ」を開催することになりました。神崎さんは在学中に生徒会長を務めたこともあり、在校生にはよく知られた存在です。そんな神崎さんが在校生の中で東大に入りたいと思っている生徒たちに自分の経験を伝えたり、疑問に答えたりする機会を作ってくれるということで、高校一年生から三年生までの東大に関心の深い生徒が一堂に会しました。
24名が参加してくれました! | 神崎講師は質問に丁寧に答えてくれます |
神崎講師によるレクチャーの第1回は「東大に目指すってどういうことだろう?」というテーマで、在校生徒からの質問に神崎講師が答えるという展開で行われました。
神崎講師の時間割です | 高校二年生も積極的に質問してくれました |
生徒「東大に入る人はどんな人が多いんですか?」 神崎講師「いろいろな人がいますが、勉強だけしてきたというより、数学オリンピックや生物オリンピックなど、一つの事に夢中になってきた人の方が多いように思います。」 生徒「5教科7科目の勉強は辛くありませんでしたか?」 神崎講師「いえ、むしろやって当たり前という感覚でした。3教科だけのほうが飽きてしまうので、私にとってはこっちの方がよかった」
こんなふうに、盛んにやりとりが行われ、あっという間に90分が経過しました。今回はいわば「顔合わせ」という感じでしたが、次回以降は更に具体的に学習法をレクチャーしてくれたり、東大での学問について話をしてくれることになっています。なお、この講座の出席者から集まった質問集に、神崎講師は一件一件丁寧に回答を寄せてくれました。東大志望以外の生徒の皆さんにも参考になることも多かったので、自習室前の掲示板などでご紹介することもあると思います。
次回は6月16日(土)14:00から。高3生限定で教科の学習法の極意に迫ります。
次回以降の展開にすいてもこの場で確認 | 神崎講師に宛てた質問シートは後日丁寧な回答とともに返却されます |
本日、高校三年生の「大学入試慰労会」が行われました。この行事は合格した生徒も不合格だった生徒も共に健闘をたたえ合い、入試の疲れを癒すという目的で始まりました。今年で三年目を迎えるこの行事を見ていると、そうした大学入試にかかわる慰労だけではなく、二日後に控えた卒業式に向けて生徒たちが佼成学園での日々を思い返し、その意味をしっかりと確かめ合っているという様子も見て取れるのです。
入試の結果は悲喜こもごもです。慶應義塾大学や早稲田大学に見事に合格した生徒、最後の最後に中央大学から合格通知をもらった生徒、前日に横浜市立大学の合格を勝ち取ったばかりの生徒、慰労会の最中に首都大学東京の合格の知らせを受けた生徒、東工大や京都大学の合否結果を落ち着かない様子で待つ生徒、不本意な結果に悩む生徒、早くも来年のリベンジに燃える生徒。
でもそんなみんなが満面の笑顔で束の間の立食パーティーを楽しむことで、確実に心が一つになってきたように感じられます。今回の慰労会は長らく育ち盛りの男子の胃袋を支えてくれた購買の方の全面協力を得て開催されました。テーブルの一角には「懐かしの購買のお菓子」コーナーが設けられ、在校中は学校で食べることが出来なかったアイスクリームが振る舞われました。さらにサプライズで出された「おつかれさま」と書かれた素敵なケーキには大きな歓声が沸きました。本当に多くの人たちが生徒たちの頑張りを支えてくれていたのだと実感します。また、慰労会の最中には6年間担任とした持ち上がった高橋先生制作の思い出のDVDが流され、懐かしい写真を食い入るように見つめていました。二日後の卒業式の謝恩会ではさらに素晴らしい編集のDVDが披露されるそうです。入試の疲れを癒すには十分すぎるくらいのイベントだったと思います。
ともあれ、高校三年生の皆さん、長い受験生活本当にお疲れ様でした!
そのほかの慰労会の写真はFacebookページにも掲載しております。是非ご覧ください。
記事ページ
センター試験翌日に実施された「センター自己採点」には受験者のほぼ全員が顔を揃え、思いの外和やかな雰囲気でそれぞれのセンター試験を振り返っていました。各予備校発表の平均点は前年を上回っており、本校の生徒にとっても実力が発揮されやすい試験だったようです。ここ数年の先輩たちの築き上げてきた実績が確実に自信に繋がっているようです。
センター試験の結果を踏まえていよいよ国公立大学の出願ということになります。第一志望合格に向けて視界良好な生徒も、微妙な進路変更を余儀なくされた生徒も、真剣に自分の未来を切り拓くための方策を練っているところです。本日、駿台・ベネッセ、河合塾、代々木ゼミナールの各予備校で「センター試験分析報告会」が実施された後すぐに学年の担当教員たちが資料を持ち寄り、最新の情報を元にして生徒と共に出願について検討しています。受験本番はいよいよこれから。最後の最後まで粘り強く戦って栄光を勝ち取って下さい。
記事ページ
1月11日(水)、来るセンター試験に向けて恒例の「センター壮行会」が行われました。学校長、学年主任の激励の後、各教科の担当教員から最後のアドバイスを送りました。また、これまで生徒を一生懸命支えてきたチューターの佐藤君・川上君も激励の言葉を送り、最後は生徒代表の田内君が高らかに出陣の宣言を行いました。激励の内容を含めてレポートしましたのでご覧下さい!
学校長
センター壮行会にはすでに受験を終えた諸君もいるけれど、大学受験とはみんなで戦うものです。センター試験だけでなく、これから様々な受験を受けに行く皆さんは全員一丸となってこれまで学習してきた成果を発揮してください。
学年主任:星教諭
とにかく最後まであきらめないことが大切。みなさんと同学年には3.11の影響で受験をできない高校生もいるのだから、試験を前に両親や仲間や先生や先輩たちへの感謝の気持ちを忘れずに頑張ってきてもらいたい。
国語:中村教諭
まずは、現代文・古文・漢文の中で自分の受験科目をしっかり押さえた上で時間配分をすること。センター国語は時間配分大切。また、解答する選択肢を見て問題文との辻褄が合うかどうかを確認して欲しい。答えは必ずあるのだから。それでも迷った時は選択肢の〈言い過ぎ・説明不足〉に注意しよう!
数学:内山教諭
大問ごとにアドバイスです。まずはⅠA
大問1 必要十分条件にあまり時間をかけず、全部終わって時間があれば確認を。
大問2 10年分くらい過去問を解いている君たちなら大丈夫。
大問3 方べきの定理に注意。しかし相似な図形を見つければ多少時間はかかるが大丈夫。
大問4 確率は落ち着いて、計算を時間をかけて見直そう。
次にⅡB
大問1 指数対数の絡んだ相加相乗平均に注意!見抜くキーワードは「ともに0以上」「逆数」「最小値(最大値)」
大問2 1/6公式が使えればしっかり使うこと。
大問3 答えが出たら具体的な数値を代入し、確認すること。
大問4 「平行」「垂直」という言葉に注意。何を使うかはわかるはず。
社会:南井教諭
これまで先輩たちのセンター試験後の姿を見てきたけれど、実力が発揮できなかった生徒というのは必要以上に力が入りすぎているケースが多い。時には見たこともないような問題に出会うこともあるかもしれないが、リズムを崩してしまわうことのないように、心づもりをしておいてほしい。全科目に言えることだが、最後まで「一問一答」の確認をするようにしてください。
理科:永田教諭
理科では、長い文章の問題というのはよく読むのでそれほど見落としがない。しかし、文章が短い問題の方が思い込みで解いてしまうため見落としがち。練習を積んでいる人にこそ起こり得るミスと言える。選択肢を見たときも、「あり得る数値なのか」ということを落ち着いて考えてみよう。とにかく普段の練習通りに!ここが理科の見せ所です。
英語:高橋教諭
センター試験はテクニックなんか通用しない。地の英語力だけがモノを言う。センター試験は「全体が読めるようになってほしい」というのがメッセージ。形式が変わってもセンター試験のメッセージをしっかり読み取ろう。とにかく自信を持って欲しい。これまでどれだけの長文を読んできたか。授業だけでも70くらいの長文をやってきているし、2~3万語に触れている。センターはたかだか2~3千語。やってきた英語は嘘をつかないのだから。リスニングについてもリラックスして取り組めば大丈夫。耳掃除でもしておこう(笑)
全体を通じて:荻原教諭
「受験上の注意」をよく読むこと。受験というのは勉強だけではなく、未熟だった日常生活を仕上げていくということでもあり、それが大人になるということ。また、どの科目にも言えることだが、最初に全体を見通して設問の難易度を見極めてから開始すること。二日間受験する生徒は、終わった科目を振り返らないように。とにかく自分を信じることが大切だ。
佐藤チューター
みなさんは決して自分一人で戦っているわけではありません。いろんなところでサポートしてくれる人がいます。友情を感じられるのも入試の特徴。大学受験を通して固い絆を結んでください!
川上チューター
僕は昨年この場で生徒代表挨拶をしたけど、実は相当プレッシャーを感じていました。でも、試験前日に「これだけ勉強してきたんだから、きっと神様が良い方向に導いてくれるはず」と思って不安を解消したんです。みなさん、佼成学園で学んできた力をぶつけて勝利を勝ち取ってきて下さい!
生徒代表挨拶:田内君
受験会場では、自分たちみんなで戦っていることを思い出したいと思います。現在、世界の様々な国で紛争や革命が起こっています。昨年、チューターの川上さんは「史上最高の下剋上を起こします」と宣言しましたが、僕たちは武力ではなく学力の革命を起こします!そして、早稲田大学商学部に合格することを宣言します!
田内君は挨拶に先立って上着を脱ぎ捨て、大きな身体でぎこちない側転を披露しました。予定通りささやかな笑いが起こる。田内君はこんなふうに語ってくれました。
「予想通りの失笑でした(笑)でもこれで大丈夫。僕がここでみんなのぶんまでスベったので、みんなが受験でスベることはありません!」
大きな拍手がわき起こりました。自ら「身代わりすべり」を演じてくれた田内君を中心に、佼成学園高校三年生の皆さんが大いなる栄光を勝ち取ってくれることを祈っています!
1月12日に行われたセンター試験壮行会では、高3の各教科担当者が生徒に向けて最後のアドバイスをしました。短いですが「実力を発揮してほしい」という気持ちのこもった熱いメッセージの数々です。ここに、一部を掲載します。
各教科からのアドバイス
英 語:北野教諭
英語はセンター試験の時間割の中でも最も疲労する時間帯。集中力が切れてミスをしてしまうことも少なくない。最後はメンタル面の勝負になってくるので、あきらめずに頑張ってほしい。
国 語:中川教諭
国語は特に時間配分に気をつけること。昨年本校から一橋に合格した生徒が、難問だった古文に早めに見切りを付けて他の分野で得点を稼いだように、クレバーに振る舞ってもらいたい。見直しもしっかり行い、80分をフルに活用すること。気持ちの良い緊張感を味わってきてほしい。
数 学:長谷川教諭
センター数学は基本だからこそ、「問題文に隠されたヒント」を読み解いてほしい。緊張していると肝心の「問題文」への注意が散漫になりがちだから気をつけるように。また、自分のできる問題、得意分野から攻めるのがいいだろう。
社 会:金子教諭
地理は統計要覧と一問一答を持参せよ。世界史は設問が「正しいもの」を聞いているのか「誤ったもの」を聞いているのかを必ず確かめるように。日本史は鎌倉文化についてもう一度見直しておくといい。
理 科:栗本教諭
とにかく得意な単元から解くように。今からできることは、これまで模試や演習などで間違えたことがある箇所を確認しておくこと。また、基本的な用語の意味を確認しておくことも望ましい。
「センター試験壮行会」の様子はこちら
記事ページ
本日、高3教員対象の三者面談研修を行いました。この企画は駿台予備学校の協力を得て、昨年度本校の進学プロジェクトチームが実現させたオリジナルの研修です。高3担当教員の三者面談の様子をケーススタディの形で行い、受験の最前線にいる予備校スタッフの講評を仰ぐというのが企画の根幹になります。また、最新の受験動向を踏まえた出願指導のための講演も行われます。春と秋にそれぞれ1回ずつ開催しているが、特に秋は「出願指導」に焦点を当てた面談研修と講演で非常に実践的なものとなります。
佼成学園がきわめて精緻な出願指導を行っている背景には、実は昨年度から行っているこの研修があったからなのです。
記事ページCopyright (C) 2010-2018 KOSEI GAKUEN Junior & Senior High School