1月14日(水)、センター試験前の最後の登校日に「事実上の大学受験壮行会」として、恒例の「センター試験壮行会」が実施されました。この企画も6回目となり、伝統になってきました。受験生に寄せられた、各先生方およびチューターからのメッセージを紹介します。
榎並学校長 私の好きな言葉は「人事を尽くして天命を待つ」。 |
内野学年主任 人生を旅やマラソンにたとえることがある。旅もマラソンも、経験してみなければそれがいい比喩かどうか分からない。だからそれも経験した方がいい。人生を戦いにたとえることもあるが、それが正しい比喩かどうか分かるのも、戦った者だけだ。戦いの前に身体や心が自分の思い通りに動かない経験をしたことがあるだろう。気持ちが盛り上がりすぎて身体が動かなかったことがあるかもしれない。熱いところがなければならないが、冷静でなかったら勝てるわけがない。 「もっと時間があったら」と思っている者もいるかもしれないが、そう思っても必ず戦いの時間はやってくる。ここから先、君たちを大きく左右するのかは「心」。どれだけ熱く、どれだけ冷静に試験会場に向かっていけるかが勝負だ。勝っている自分を想像しろ。勝ったことの想像をしない者に、勝ちが訪れるわけがない。負けると想像している者が勝てるわけがない。これで大丈夫と思える自分の心の状態を整えて勝負に臨むように。 |
内山(受験上の注意)
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秋山(物理)
新課程で問題数が予測できないので時間配分がカギになる。分からなかったらどんどん先に行こう。新課程と旧課程は問題冊子が一緒なので、誤って旧課程の問題を解かないように。
試験中にカラスが鳴いてキレていた受験生がいるので、彼のようなみっともないまねはしないように、そして何事にも心が乱されないように。それから、予想問題を用意したので、直前対策でじっくり解いていきましょう。
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永田(化学)
覚えてすむものは覚えたらいい、といつも言っているが、今からでも覚えられることがあれば、それはすぐ力になる。
新課程の傾向はズバリ、「わかりません」(笑)。余計な先入観ではなく、自分が見たものを信じて取り組んでください。 残り三日間、健康を第一に無理をすることなく頑張ってください。
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河野(世界史)
センター試験は地歴からスタートする。試験後すぐに答え合わせをして一喜一憂しないように。もし「やばいな」と思っても、他の教科に影響してしまわないように気持ちを切り替えよう。落ち着いて問題に取り組めるよう、よく睡眠をとってから臨んでほしい。
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佐藤和(日本史)
試験では出題者の意図を読むのが鉄則。「一つの側面」はありえない。いろんな側面から見るようにしよう。
君たちには4つ5つの選択肢の中から2つに絞り込めるだけの能力がある。だから最後まで諦めずに頑張ろう。
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佐島(地理)
とりあえず、第一科目に集中して、余力があれば二科目目を見る。地歴は一番最初の科目なので、慎重に。
今回3つの試験会場の中で2つは駅から人の流れでたどり着けるが、もうひとつの東京学芸大では、駅から遠いため、バスが混むので時間に余裕をもって。今日から朝型の生活をしよう。
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佐藤チューター(自習室チューター)
現役生ということは最大の強み。なぜなら、受験の怖さを知らないから。そのまま突っ込んでいっていい。その怖さの中で合格を勝ち取ることができたら勝ちです。
センター試験が終わったあとのセンターリサーチは必ず来てください。点数がとれなかったからといって、学校に来なくなってしまうようでは負けです。 みなさんの健闘を祈ります。
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萩原フェロー(自習室スタッフ)
自分は自分にしかなることができません。だからこそ、自分の能力を存分に発揮してください。
チューターからのメッセージを進路指導部のホームページに掲載しているので、息抜きをしたい時・元気のない時は読んでみてください。 |
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12月11日、本年度の浪人生ホームカミングデーが行われました。
この企画は、例年進路指導部を中心に「浪人生のケアをもっと学校でできたらいいね」などという意見を受けて、2012年より行われているものです。また、佼成学園が卒業生にとってかけがえのない「ふるさと」である、ということを実感できる1つの機会でもあります。
告知が直前になってしまったにも関わらず、今年も多くの浪人生が母校へ帰ってきてくれました。担任をしていた先生方や、卒業後チューターとして活躍している小松崎チューターも交え、短い時間でしたが友人や先生方との再会を楽しみ、励ましを受けました。また、校長も会場を訪れ、「がんばれよ!」と彼らに力強いエールを送りました。進路指導部長による入試動向のレクチャーや高校3年時の担任との出願に関する面談なども行われ、最後の写真撮影では、来春には必ずやみんなで合格を喜び合おう、という決意を新にしたようでした。
嬉しいときも辛いときも、いつでも佼成学園はみんなの「ふるさと」です!
またいつでも帰ってきて下さい!待っています。
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今年も高校2年生の夜補習が行われています。
運動部の生徒も部活動終了後に出られる特設の夜補習。毎年高校2年生の秋に実施されていますが、今年の高2生もパワフルなメンバーが参加しています。窓の外はすでに真っ暗。普段の講習とはひと味違う、非日常感溢れる教室に集った生徒たちの頑張りに、学年の先生から夜食の差し入れもありました。
夜補習が始めた行われたのは今から5年前でした。思えばそこに集ったアメフト部や野球部の生徒は翌年続々と一般受験で難関大学に合格を勝ち取りました。今年の生徒たちもまだまだ意欲的な取り組みをして20時を越えそうです。
これもまた佼成学園の新たな伝統になりつつあります。
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今日は晴天の中、第50回記念となるマラソン大会が実施されました。
彩湖2週約10キロの道のりは、ほのかに色づいた木の葉が風に揺れる湖面に舞い落ち、生徒たちは美しい景色を横目に走ることになります。高校3年生にとっては最後のマラソン大会。週末の模擬試験の疲れもなんのその、ほとんどの生徒が笑顔で走りきりました。
TL(トップレベル講習)に参加する生徒も4名が30位以内に入賞しましたが、バスで学校に到着するやいなやすぐに女子校に移動して講習を受講します。講習室のフェローからは嬉しいアイスクリームの賞品で労ってもらったおかげか、集中して問題に取り組んでいる様子は頼もしい限りです。昨年の先輩も味わった「マラソン大会後の講習」は新しい佼成学園の伝統になりつつあります。
暮れゆく秋の美しさはそれぞれの高校生活終盤が充実していることを感じさせます。
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佼成学園(以下、男子校)では、昨年より系列校である佼成学園女子中学校・高等学校(以下、女子校)と合同で、難関国公立大学を志望する生徒を対象に「トップレベル講習」を実施しております。今回この取組みの一環として、二回目の合同トップレベル合宿を行いました。
この合宿には、男女両校の難関国公立大学を目指す生徒が、高校1年生から3年生まであわせて60名ほど参加しました。それに加えて、この合宿を支える講師・引率教員・フェロー・チューターといったスタッフも男女両校それぞれから集結しています。春季合宿にひきつづき、東京大学文科三類に現役合格を果たした太田チューターをはじめ、東大受験を経験した迫田チューターなどが後輩たちのために駆けつけてくれました。
高校2年生のセンター数学講義 | チューター控室にて |
合宿では、女子校に設置された講習室の講師や両校の教諭による講義が中心となりましたが、その他に様々なプログラムも行われましたのでご紹介致します。
まず1日目、高校1・2年生を対象に行われたのは「コーチング」。耳慣れないことばかもしれませんが、人間同士の関係を円滑なものにし、様々な組織が「チームになる」ための取り組みのひとつです。
トップレベル講習には男女両校から様々な生徒が集まります。そして彼らが出会うのは一週間あたり講習のある3,4時間ほど。彼らの生活からしたら、ほんの一部で、交流を持ち、良い関係性をつくるには短い時間です。ですが、トップレベル講習は基本的に高校卒業までの2年ないしは3年間メンバーが変わることはありません。大学受験までを一緒に走る仲間なのです。
だから、良き友として、良きライバルとして刺激し合い、壁を乗り越え、お互いを高め合ってほしい。そのような願いを込めて、講師に現在システム・コーチとしてご活躍されている、元男子校教諭 佐藤扶由夫氏をお招きし、「クラスがまとまるチームになるってどういうこと?」をテーマにワークショップを行いました。
「チームになる」ってどういうこと? | エンカウンターの様子 |
ワークショップは、「チームになる」ということについてのレクチャーののちに、エンカウンターや、生徒に「チームになる」こと、そのために必要な態度を考えさせるプログラムに進みます。下の写真で紹介しているのはそのひとつ、一人ひとりのクラスのまとまり度をことばや数字のジェスチャー無しで伝え合い、見える化するプログラムです。簡単な手段で伝えることが出来ない上に、まだまだ硬い雰囲気のあり、なかなか難航しましたが、ほぼ正確に生徒たちは、自分が感じるクラスのまとまり度順に並ぶことが出来ました。
「クラスのまとまり度」順に並んでみる | 得られた「気付き」を共有し合います |
プログラムのあとは、そこで得られた気付きを共有し合い、「チームになる」のに必要なことを考えます。いい雰囲気のクラス、悪い雰囲気のクラスの定義についてや、いい雰囲気のクラスをつくるために大事にすべきことを3人ほどのグループに分かれて話しあい、発表しました。
雰囲気の良いクラスになるための良い雰囲気が出てきたところで、終了時間も近づきます。佐藤氏は最後に「早く行きたいなら1人で行け。遠くに行きたいならみんなで行け」というアフリカのことわざを紹介。「『空気』は『読むもの』ではなくて、『創るもの』」というメッセージを送り、ワークショップは終了となりました。
終了後、隣接する立正佼成会の第二団参会館へ移動し、入浴ののちに生徒たちは自習タイムへ。宿舎でもチューターへ活発な質問が飛び、夜遅くまでひっぱりだこになったチューターもいるようです。翌日、男子校へ帰っての朝食と自習タイムののち、東進ハイスクール講師の出口汪氏によるセンター現代文の講義が行われました。
今回講義されるのは2008年センター試験に出題された第二問・小説分野の解説。この問題の題材となっているのは夏目漱石・後期3部作の第一作目、「彼岸過迄」。生徒たちは先ずこの問題をときますが、この講義には高校3年生だけでなく、1・2年生も参加。なかなか体験することのないセンター試験本番の問題に難儀した生徒もいるかもしれません。
有名な講師による講義に生徒も興味津々 | 講義をする出口汪氏 |
問題を解いたあと、出口氏による解説が行われました。有名な講師による講義に生徒の注目が集まります。出口氏は、問題一問一問を紐解きながら、「論理的に文章を読むこと」の大切さを強調されておりました。僅かな時間でしたが、生徒も様々な気付きを持ち帰ることが出来たようです。
二回目となった男女両校合同のトップレベル合宿。今回ははじめて高校1年生から3年生まで、60名ほどの生徒が集まり、共に3日間を過ごしました。その中で、ひとりひとりそれぞれが、普段の講習の短い時間の中では得られない学力的な成長、そして人間的な成長のための気付きを得ていたように思います。
そして、高校1年生が高校3年生の生徒に声をかけ、勉強に関する相談や他愛のない話をする様子を見ていると、講習生徒も代を重ねるにしたがって、学年内、男女両校間だけではなく、世代間での交流が生まれてきているように思います。ここに集った生徒たちが、仲間同士助けあい、自分の高い目標を実現させ、佼成学園に新しい伝統を作っていってほしいと常に願っております。
生徒の質問に答える原田チューター | 自習時間中、生徒間で教えあう様子 |
「就職活動は大変そう・・・」とは多くの高校生から耳にする感想です。では、そのメインとも言うべき面接ではどんな質問がなされ、求職者はどんな返答をしているのでしょうか。本校高校生の保護者と、就職活動を終えたばかりの本校卒業生をお招きして、面接の実態を見る機会を設定しました。
■ 第一部では、模擬面接をおこないました。
*面接官役 ・・・本校在校生保護者(人事職)
*新卒学生役 ・・・本校卒業生チューター
*オブザーバー・・・本校在校生
面接における質問事項10項目は、予め印刷して生徒諸君の手元に配布していましたが、多くの生徒が、戸惑いを隠せず、白紙の状態のまま、模擬面接を見学しました。一方、学生役にはその場で質問が投げかけられ、実際の面接さながらの緊張感が漂いました。
当日の質問内容は次のとおりです。
1.昨日一日の出来事、朝起きてから寝るまでを、簡単に教えてください。
2.ワールドカップを見て印象に残ったことと、その理由を教えて下さい。
3.AKB48の総選挙をどう思いますか?
4.これまでで、誰かと一緒に成し遂げた経験を教えてください。
5.これまでで一番つらかった経験、困難だった経験を教えてください。
6.尊敬する人とその理由を教えてください。
7.あなたの経験で、やる気が出たときのことを教えてください。
8.モチベーションが下がった時に、どのように対処しましたか?
9.多くの求職者の中で、あなたを採用するメリットを教えてください。
10.10年後どんな自分になりたいですか。
また、即興の追加質問として、「あなたの取り組んでいるスポーツ等の競技人口を増やすための、具体的な方法を考えてください」という課題が課され、アイデアを練る時間が与えられました。これには高校生も同時に参加し、さらに、呼びかけに応じて、4名の高校生が堂々と意見を述べてくれました。
(左:模擬面接を見学する生徒たち 右:呼びかけに応じて、意見を述べる生徒)
■ 続く第二部の前半では、模擬面接における質問における学生役2名の評価と、質問の意図、評価基準が詳細に示されました。学生役の堂々とした態度に、高校生は圧倒されていましたが、面接官の解説を聞いて、その正統性を裏付けと合わせて、感心していた様子でした。
また、後半では、就労の実態が、有名企業の観点から示されました。
■ 参加したチューターの感想
(川上チューター)
就職活動を終えてからややブランクがあることに加えて大勢の学生の前で模擬面接を行うということでとても緊張したが、実際の面接と同じように「ありのままの自分」を出すことができたと思う。今回の企画は浜田先生企画のもと、大学受験を控えた高校2年生にとって自分の将来を考える上でも少しでもヒントになったのであれば嬉しい。自分としても大勢の前で自分の意見を主張する貴重な機会になったので機会があれば次回も是非参加したいと思う。ご協力いただいた保護者のお二方、誠にありがとうございました。
(榊チューター)
模擬面接を通して印象的だったのは、講師の方お二人が本当に学生の内面を探ろうとして下さったことです。質問の内容1つ1つが学生の本質にフォーカスしたものであり、その分自分自身を素直に表現することができたと思います。「自分がやっているスポーツの競技人口を外国で増やすには?」という質問の際、生徒が自分から意見を積極的に発言してくれていたのが卒業生から見てとても誇らしく、また自分も負けてられないなという気持ちになりました。今回生徒の参加は数十名となりましたが、次回、またその次の会と進むにつれてどんどん参加者を増やし、ゆくゆくは全校生徒が参加するようなものへと発展させてゆければなと考えています。今回講師として協力して頂いた保護者のお二方に深くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
■ 高校生へのメッセージ
(川上チューター)
今回のキャリア研究会は佼成学園を卒業した後の自分の姿をイメージする機会になったのではないでしょうか。実際に社会で活躍されている保護者の方にも協力して頂き、今後の取り組みや大学生活で頑張ったことが社会で反映されることを肌で実感できたと思います。高校時代にも大学時代にも何か一つの物事に集中して取り組むことが今後の人生に生きてくると思います。1年後に控えた受験、そして後の大学生活に全力で取り組んでください。応援しています!
(榊チューター)
今回の内容はあまりピンと来なかった人もいたかもしれません。ただこうした貴重な経験をした学生と、そうでない学生とでは就活をする上で、延いては将来を考える上で大きな差があると思います。また研究会の中でも何回か申し上げましたが、学生生活の中で何か一つ、これだけは頑張った!と言えるものを追求して下さい。部活でも趣味でも何でも構いません。それは誰も馬鹿に出来ませんし、大きな財産になると思います。実際就活をしていても、そうしたものがある人はやはり結果を残しています。とは言ってもまずは大学受験。将来のこと、受験のこと、何か不安なことがあればいつでも相談に来て下さい。進路指導室で待っています。
佼成学園(以下、男子校)では、昨年より系列校である佼成学園女子中学校・高等学校(以下、女子校)と合同で、難関国公立大学を志望する生徒に対して合同夏季セミナーや、女子校で開かれる講習への男子校生徒の定期的な参加などの取り組みを行ってきました。そして今回は、史上初の男女両校による合同学習合宿を、立正佼成会が所有する横浜普門館にて行いました。
この合宿には、男女両校の難関国公立大学を目指す新高校2年生・新高校3年生あわせて30名以上の生徒が参加しました。加えて、この合宿を支える講師・引率教員・フェロー・チューターといったスタッフも男女両校それぞれから集結しています。今春、東京大学文科三類に現役合格を果たした太田君も、後輩たちのために駆けつけてくれました。
新高校3年生の現代文講習の様子 | お世話になった先生に挨拶する太田くん |
合宿では、女子校に設置された講習室の講師や男子校の教諭などによる講義をはじめとして、様々なプログラムが行われました。その中の一部をご紹介いたします。
まず、1日目の夜に開かれたのは英語の学力テスト。今の時点で自分には受験に必要な学力がどれだけあるのかを、テストします。このプログラムは卒業生のチューターがナビゲート。新高校3年生は、生徒と合格から日の浅い女子校チューターとが肩を並べテストを解き、講師の解説の上、チームで点数を競い合います。そして新高校2年生では、解いてもらったテストの解説を男子校チューターの重田くんと太田くんが、時には毒舌(?)にも聞こえる、元受験生ならではのアドバイスを交えながら行っていきます。
元受験生 VS 新受験生、果たして勝つのは!? | 受験にもピリリと効く絶妙な掛け合いです |
そして2日目には目玉企画である、駿台予備学校の方による大学受験に関するレクチャーと、今春東京大学に合格を果たした太田くんの受験生活を振り返るトークが行われました。
様々な例示やエピソードを取り入れつつレクチャーが進みます | レクチャーが進むごとに生徒の表情も変わってきました |
まず最初の駿台予備学校の方のレクチャーでは、実際にあった受験生のエピソードや大学入試に出題された問題などを取り上げながら、大学受験の仕組みや、それにあたって必要なことなどが話されました。レクチャーによって、自分たちが立ち向かおうとしている「大学入試」というものの姿が見えてきたようで、生徒たちの表情は時間が経つごとに真剣な面持ちへと変わっていきました。
大学受験当時の話はもちろん、これからの展望についても語ります | 実際の受験生による話に、生徒も興味津々です |
夕食と休憩をはさみ、今度は実際に東京大学という「難関国公立大学」の受験を経験した太田くんのトークタイム。今回集まった「難関国公立大学」を目指す生徒たちにとって、彼は身近なお手本となるような存在。夕食前のレクチャーでの意識付けも手伝ってか、生徒たちも興味津々。一言でも聞き漏らすまい、という態度が見え、中にはメモをとる生徒も観られました。
トークの内容に関しては後日当サイトにダイジェスト動画をアップロード致しますので、詳しくはそちらに任せるとしますが、彼の中学受験生時代からは想像できないほどの飛躍的な成長の姿を、学習面や生活面など、様々な観点から語ってくれました。トーク終了後の生徒たちの顔は覚悟と自信にあふれており、その姿にトークをした太田くん自身も嬉しさと生徒たちを応援したいという想いを感じているようでした。
男子校学習合宿恒例の「受験への道しるべ」づくりも行われました。目標となる大学と、それに必要な科目、試験の配点といった、大学受験に関する情報はもちろん、自分の現在の学習状況も書き込みます。どの教科のどの分野が得意で、どの分野が苦手なのか。その分野を得意に変えていくために、どのような勉強をしていくのか。男女両校の大学受験を経験したチューター、そして教科のプロである先生方のアドバイスを交えながら検討していきます。
いつも沢山のスタッフに支えられる「道しるべ」づくりです | 検討してはみるものの、なかなか難しい |
この「道しるべ」づくりは2日間にわたって行われましたが、1日目はなかなか何をすれば良いかが自分では分からず、時間が進んでも空欄のままな生徒が目立ちました。しかし前述のレクチャーの後に行われた2日目では、生徒たちから積極的にチューターや先生への質問、生徒同士の情報交換が活発に行われ、またたく間に「道しるべ」の空欄は埋まっていきました。2日目のプログラム終了後も、引き続き先生やチューターを囲んで話を聞く姿や、生徒同士でおすすめの問題集を交換しあう風景も観られました。
2日目、各所で積極的なやりとりが生まれてきました | 入試に必要な科目や配点を元に、今後特に力を入れる分野を決めます |
スタッフの誕生日を祝う一幕も おめでとうございます! | プログラム終了後もチューターを囲んでの質問攻めです |
最終日は理科・社会の講習が行われたあと、閉校式となり、2泊3日の合宿は終了となりました。男子校と女子校が合同学習合宿をする、この初めての試みは、心配されたようなトラブルもなく無事成功に終わりました。
生物の講習の様子です | 無事閉校式を迎えました |
今回の合宿では、異なる文化との出会いによって、新しい価値が生まれていくことを強く体感できたように思います。男子校と女子校、同じ佼成学園の名のもとにありながら、その校風や伝統などは異なり、お互いのそれらが交差することはなく時間を経てきました。しかし、それぞれの学校に携わってきたものたちが、ひとつの空間を共にすることによって、卒業生であるチューターと現役の生徒が織りなす伝統や、それぞれの学校の生徒と先生方が培ってきた校風がまっすぐにぶつかり合い、新しい文化や価値を生み出したように思います。
そしてその文化や価値は、生徒たちの1年後、2年後の大学合格の実績などといった形で花を咲かせ、そして新たな伝統を作っていくと信じています。今後も通常期の合同講習や、夏季のセミナー等などを通じ、女子校との連携を行っていきたいと、考えております。
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春の到来を感じさせるような、雲一つない青空の下、今年も大学入試慰労会が行われました。
大学入試慰労会は毎年卒業式を控えた3月上旬に開かれる、高校3年生の大学受験での奮闘を称え合い、その疲れを癒やす会です。無事志望校に合格した生徒も、残念ながらまだ合格を勝ち取っていない生徒も、生徒達と関わってきた先生方やチューターも、みな場を共にしてお互いの努力を称え合います。
学校長からの生徒達へのねぎらいのことば、注意事項の説明に続き、学年主任による乾杯のコールが行われ、歓談が始まります。生徒達は久しぶりに会う仲間達との再会を大いに楽しみ、慰労会は盛り上がりを見せます。
慰労会では軽食が提供されますが、これは校内の売店のかたがたが毎回用意して下さっています。
売店ではおなじみのお菓子や飲み物、唐揚げなどのスナックの他、普段は売店で買うことの出来ないアイスキャンディや豪華なケーキまで用意して下さいました。
ケーキには「みなさん おつかれさまでした」の文字。受験生活、そして学校生活は、はっきりとことばにして言えないことが多けれども、本当に数え切れないほどの人の支えによって成り立っているんだ、ということを感じさせます。
さて、生徒達の話の種も尽きて、お腹も満たされてきた辺りで、学年の先生方が編集した佼成学園の学校生活を振り返るビデオの上映が始まります。懐かしい自分や仲間達の姿にびっくりすると共に、卒業式を2日後に控え、いま佼成学園の高校3年生の生徒で有ると言うことを再び認識させられるのです。
ひとりひとりが意味づけする「2014年の春」というものは、それぞれに違ったものになると思います。しかしながら、この場にいた全ての人がもつこの意味づけに共通して流れているのは、共に佼成学園で学校生活を過ごし、大学入試を戦ったことではないでしょうか。それを再び確認し、その意味に感謝する機会として、これからも「入試慰労会」は続いていくことでしょう。
高校3年生の皆さん、お疲れさまでした。
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佼成学園では高校3年間で5回の学習合宿が実施されますが、今回の「トップレベル合宿」
は初めての試みで、高校1年生の中から選抜された精鋭たち13名が校内・団参会館に集い、
寝食を共にしながらハイレベルな学習に取り組みました。
今回の合宿では単に勉強をするだけではなく、もっとスケールの大きい「学び」を志向しました。
難関大学を目指すにしても「その先に何があるのか?」を探ることが今こそ重要なのではないか。
東大・京大などの最難関大学を卒業して現在社会の最前線で活躍している方々6名をお招きして、
トークセッションを行った後、ワークショップや懇談会を行いました。
舞台はもちろん今年度設置されたラーニングコモンズ「学びの泉」。
「何のために学ぶのか?」「いかにして学ぶのか?」
こんな根源的な疑問をぶつけながら自らの現在について問い直す姿は真剣そのものでした。
その他にもiPadを使ったe-ラーニングの説明や夜間学習、「無人島に何を持って行くのか?」という
問いを手がかりに大いに議論が沸騰した国語特別プログラムなど、盛りだくさんの企画は
日頃近視眼的な目標にとらわれがちな生徒たちにとって大いに刺激的だったようです。
高校2年生・冬の学習合宿が始まりました。佼成学園が冬に学習合宿を始めて、今年で3年目。
高校3年生が受験シーズンに入り、いよいよ高校2年生も「受験生」と呼ばれるようになるこの時期に、合宿を行うのには受験生としての自覚を持たせるという特別な意味があります。
その思いに呼応するように、今回は100人近い生徒が合宿に参加。学年全体に共有される受験への意識の高さを感じさせました。それは学年を重ねるごとに高まっていています。
そんな合宿の一日目となった本日のメインイベントは「大学受験への道しるべ」。
受験生としての自覚を持ち始めるこの時期に、一年後に迫る大学受験へ向け、志望校に合格するためどのように勉強していくかの詳細な計画をつくります。いわばそれは、受験の世界を渡り歩くための「自分だけの地図」。計画を作るときには、勉強だけでなく、部活動での大会の予定など、勉強の他にある生活のことも考慮に入れます。中には、受験勉強が本格化する4月に「破局」と予定を立てていた生徒もいたりいなかったり(笑)。
しかし、いざ計画を立てよう、と言ってもまだ大学受験に向けてのプロセスや学習の進度、そして志望校合格に必要な学力と準備について、わからない点も多くあります。
そんな時彼らをサポートするのが、主にチューターです。卒業生で、一般受験を経験したチューターが、一人ひとりの状況に耳を傾け、自らの受験の世界を渡り歩いた経験を元に大学受験に向かうイメージやそれに当たってのアドバイスを伝えます。そして具体的な問題集や勉強方法も場合によっては提案し、生徒を受験の世界へと適切にナビゲートしていきます。
そしてあっという間に1時間経ち、イベントの終了時間を迎えます。この時点で計画を完全に書き終えた生徒は少ないようでした。
しかし、それは生徒たちが怠けていたというわけではありません。むしろ、彼らは自分なりの受験の渡り歩き方を真剣に考えていたということの現れなのです。
そのような先生からのことばで、この場は締めくくられました。彼らは明日の夜までに計画を引き続き検討し、完成させます。
受験生として、大学受験の世界を目的地へ向け、渡り歩く。その歩みは、正しい方向に向かい、着実に目的地へ近づくものでなければいけません。
その第一歩として、今日のこのイベントが役に立ってくれれば良いと思います。
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